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October 18, 2007

Mの悲劇 レポ。

インターネットが出来ない間に起きたこと。

それはいつもの平和な1日の終わり。

夕飯の洗い物も終え、見たいテレビも見たし、後はベッドに入って
スタンドの明かりで読書を10分。読み終わったら電気を消して、
携帯ゲームを4戦ほどするだけ、という1日でもっとも貴重な
リラックスタイムを控えている時間。

私にとってベッドに入る時の喜びは他の何にも勝る
1日1回だけの喜び。その喜びを最大限に体感するために、
何年も前から、休みの日でも昼寝はしないと決めている。

さぁ今日もベッドが私を呼んでるわ、と思った時、
マユりんはフと思い出した。そうだ。お茶がなくなってたわ。

「明日からのお茶をいれておきましょう」。

心地よい眠りに落ちるためには、
気がかりな事は1つでも取り除いておきたい。

2リットル用のやかんたっぷりのお湯を沸かしている間に、
お茶っ葉をお茶パックに2つ作って、2リットル用のポットにほおりこむ。
お湯が沸いたら80度まで冷ましたりなんかしないでお湯がグツグツ
いっている間にポットにドボドボ熱湯を2リットル分たっぷり入れ、
ポットの中身が常温に冷めるまで蓋をしないで放置しておく。

これがいつものお茶のいれ方。コレが一番好きなやり方。

この夜も同じようにお茶を入れて、いつもシンク右横の細い
スペースにポットを鎮座させるため、右手はポットの持ち手を握り、
左手はポットに添える程度、というスタイルでポットを持ち上げて
右側にそお~っとスライド。この時お茶のいい香りを楽しむ。

キッチンの構造上、シンク右側に洗い物カゴを設置しているのだけど、
ポットにお湯を注ぐ時はシンクの中で、と決めているため、
持ち上げたポットはその洗い物カゴの上を通過しなければ
右側のスペースに置けないのだ。

でもそんなの繰り返し何回も何十回もやってきたこと。
その日も同じ動作をする・・・だけ。

そのはずだった。たったそれだけのことだった。

しかし、その日は「たったそれだけのこと」ではすまなかった。

持ち上げたポットの底が、洗い物カゴに洗って伏せておいた
フライパンの柄の部分にあたり、なみなみ注がれた
いれたてのお茶が、まず私の右手にバシャっとかかった。

悲鳴。

ここから事態はスローモーション(にしか見えなかった)。
大きく右側に波立ったお茶はゆっくりと左側に余波を作る。
ああ、このままだと左手にもこのお茶がかかる・・・まずいどうしよう、
と頭によぎるもそのまま手を離したらお茶全部がこぼれて、
ヘタしたら全身火傷だ、と悟る。脳からその信号が左手に伝わり、
私はしっかりポットを両手で持ったままポットをシンクにゆっくり慎重に
置いたのだ。悲鳴をあげながらも我ながら冷静な対応だった。
その間にも余波は、容赦なく私の左手を襲う。

悲鳴を上げ続けた。熱い!熱い!痛い!痛い!

1回目の悲鳴でソファーでマンガを読んでいたジョリちゃんが
「どーしたのーー!?」とかなんとか言いながら飛んできて、
一瞬で事態を把握したらしく、無言でテキパキと
ガラスのボールに氷をほおりこんで水をためてくれた。
私は痛くて熱くてパニックになっていて叫ぶ事しかできない状態。

両手が焼けるように痛い。熱い。氷水の中で手を冷やしながら
悶絶していると、なぜか右足があがる。どこかに力を入れていないと
絶えられない痛みだったようだ。しかしどこかに力を入れていても
痛いものは痛い。心臓がバクバクするし、痛すぎて吐き気さえする。

氷水のボールはシンクの中に作られていて、私は突っ立ったまま両手を
入れているので、ジョリちゃんが椅子を持ってきてくれた。
でも冷静さをなかなか取り戻せないマユりんは自分で座る事もできない。

自分が持ってきた椅子が状況にそぐわない物だったのか?と思ったらしく、
ジョリちゃんは別の椅子を持ってきてくれた。
決して1個目の椅子が気に入らなかったわけではなかったのだけど、
2個目の椅子に、私は座った。背が小さいので普通に座るとボールから手が
出てしまうので、椅子の上に正座で座りなおした。

水の中の氷はどんどん溶けるので、
ジョリちゃんは何回も氷を足してくれたり、
自分も椅子を持ってきて私の隣に座ってくれた。

痛みは断続的に襲っていて、吐き気も時々やってくる。
ついに耐えられなくなり、トイレに駆け込んだ。
水から手を出すとその瞬間にもう手が何十倍にも痛くなって
吐いてる余裕などないのだけど、ブルブル震える手をおさえつつ、
ちょっとだけ、吐いた。すぐにキッチンにもどって手を水につける。

痛すぎて、気が遠くなる。倒れそう。
そうだ、寝てしまえばいいのかも、と思い、
ジョリちゃんに「寝てみる」と言ったら薬を塗ってくれた。両手。
薬の上からガーゼを貼って、はがれないように包帯を巻いた。

ベッドに行ってみる。目をつぶってみる。
手がブルブル震えて、痛みが増す。薬がしみているのかも、
と思って耐えるのだけど、5分と持たなかった。

手を、切断してくださいといいたくなるような痛み。
半べそでベッドから出て行って、包帯とガーゼをはがしてもらって
また氷水に手を入れた。入れている間はもうそんなに痛くない。

結局そうやってずっとキッチンに座りながら手を冷やした。
ジョリちゃんもマンガを読みながらずっと隣で付き合ってくれた。

ふと時間を聞いてみたら「3時」と言う。
お茶をいれたのが12時くらいだから、もう3時間もこうやって
冷やしていた事になる。眠い。痛い。眠い。痛い。

タオルを持ってきてもらって、シンクのふちに枕を作って
頭を乗せてみた。ちょっと気持ちが落ち着いた。
水ぶくれになるかなとか、治るまでにどれくらいかかるかな、
などといったことを考えられるようになった。

「今日はこのままここで寝るね。ジョリちゃんはベッドで寝てね」
と言ったら「うん」と言っている。「私も寝れそうだったら後から行く」。

ジョリちゃんはそれからしばらく横でマンガを読んでいたけど、
しばらくしてからリビングにねっころがった。
「ここで寝るの?」と聞いたら「うん」と言っている。

ジ「何かあったら呼んでね」
マ「わかった」

静かになったので火傷の具合を冷静に見てみた。
右手は5本の指の第一関節までと手の甲全体。
左手は、中指だけの火傷だった。そして幸いな事にお
茶がかかったところだけただ赤くなっている。

少し経ってから、私もリビングで寝てみようと思いたち、
洗面器の中に氷水のボールを入れて、両手を入れながら
寝てみようと考え付いたのでそうしてみた。
横を向いて、両手をボールに入れたまま寝てみた。
だいぶリラックスできているが、どうしても手が浮いてしまい、
水からでてしまう部分がある。水から出ると火がついたように
痛みが襲う。その度に痛くて涙がツーと出てしまう。

ウトウトしたり、痛くて泣いたりを繰り返した。

取り返しのつかない後悔を抱きながら夜をすごし、
明るくなって7時半になっていた。悲しみでいっぱいだったけど、
気がついたら、いつのまにか眠っていた。

起きた時、両手はボールから出ていた。それほど痛くない。

ベッドに移動して、また少し眠った。
冷やさなくてもそれほど痛くなくなっているので眠れた。

起きて、火傷の状態を見てみた。
見た目は、まるで日焼け。指と指がくっついていた部分だけ
白くて、お茶がかかったところだけ赤黒い。
ジョリちゃんに見せに行ったら「ひどい日焼けって感じだね」
と言う。「あの状態でこれだけで済んでよかったね」と。

私も同感。水ぶくれになったり、皮がむけたりしなくてよかった。

ひどい日焼けなら子供の頃からしょっちゅうしていたので、
数日ほおっておけば治るし、病院なんかにも行かずにすむ。

あとは根気よく白くなっていくのを待つだけ。
日焼けなら皮がむければもう普通の状態と同じ。
それを待つだけ。と思ったら安心できた。

あの日から今日で6日目。
痛みはもうほとんどありません。でも時々「ピリリ」とします。
赤かった色は今は黒くなってきて、ちょっとシワっぽい感じ。

水には普通にさわれます。でもお湯がまだダメです。
日焼けと同じく、お湯がしみます。
手をガシガシ洗えないので、食品をさわる気になれず、
料理や洗い物はジョリちゃんにやってもらってます。

それからお箸がまだ握れません。
右手の親指と人差し指の間の水かきの部分が
お箸を持つと当たって痛いのです。ゴハンのときは、
お弁当用の小さなフォークを指先だけで持って
ゴハンを食べています。けっこう食べれます。

もう痛くないというだけで、気持ちが元気になって
まるで口から生まれたような人になっています。
相変わらず食べたいもの、食べたくないものがはっきりしていて、
作ってくれるジョリちゃんに「それは食べたくない」など平気で
言っています。「グラタンが食べたい」と言ったら怒ってました。
(でも後から冷凍のを買ってきてくれました、ううう)。

携帯電話を握れるようになった頃には、
保子とokoとこゆりにメールをして、自分がしてしまったことを
こと細かく報告。こういうときばかりは同情してほしい。
「大変だったね」や「オオゴトにならなくてよかった!」や
「治ったら遊ぼうね!」などの言葉にとても救われました。

昨日は久しぶりに外に出て、食べたかったパンを買ってきました。
カバンからお財布を出す時と、お札をしまう時、指が痛かった。

完治までにはもう少し時間がかかりそうだけど、
じっくりあせらず治そうと思います。そろそろかゆくなる
時期かも。がんばって乗り越えよう。

以上、火傷レポでした。長々と読んでくださりありがとう!

Dsc01801

火傷する前に食べたサンマの握り。近くのお寿司屋さんで
握ってもらって持ち帰り。今は一番これがおいしい。
今日も買ってこようと思います。フォークで食べれるかな?

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Comments

ぎゃーまゆさんパソコンが出来ないっていうからてっきり機械のトラブルだと思ってたよ!!
もーもーもー可愛いお手手がだいなしです!
読む限り病院行ってないようだけど、大丈夫なの??!!行った!!??女の子なんだからちゃんと見てもらったほうがいいよ!?
ものすごく痛そう…><でもえらいよまゆさん!私だったら救急車呼んでるよ!よく頑張ったよー!><
もーお風呂あがりにクリームつけずに読みふけってしまってもーもー眉間にシワよせたまま読んでしまってシワがとれないよー!まゆさんに責任とってもらわなくちゃ@
無理しないでねー!ちゃんと完治させてください><

Posted by: 花梨 | October 18, 2007 at 10:02 PM

あ~ん花梨ちゃん、心配かけてごめんーー。

ホント、私ってドジだよね~。ネットができなくなったのは通信関係の問題なの。火傷は確か「しばらくインターネットが出来ませ~ん」っていう記事を書いた日の夜だったような気がするよぅ。。

病院には行かなかったの。すっごく痛かったけど、冷静に見てみると跡になるほどの火傷ではなかったんだ~、今ももうだんだん消えてきてるし、痛みはもうこすらなければゼロなの。やかんから直接熱湯をかけたんじゃなくてよかった。。う~ん本当に不幸中の幸いだった。昨日やっと手を使ってシャワー浴びれた~♪祝洗髪!!わーい。

お風呂上りにクリーム塗らずに見てくれたのね~コメントありがとう!責任取ります取ります!!喜んで!
花梨ちゃんうちにお嫁に来て来て。陸つれておいで。荒野君には申し訳ないけど私も花梨ちゃんをヒトリジメしたいわー♪2人で懸賞しまくろう!!

Posted by: 花梨ちゃんへ★ | October 19, 2007 at 11:38 AM

読んでるだけでイタタタ…マユりん、大変だったね…。
やけどって本当、痛いよね、なんであんなに痛いんだろう??
切断して~時間戻して~って思うよね。
テキパキと介抱してくれたダンナ様、なんて優しい。
ウチは多分バカジャネーノ、て笑われて、どれだけ痛くて大変か必死で訴えてやっと渋々言うこと聞いてくれると思います。
早く完治するとよいね!

Posted by: りょうこ | October 19, 2007 at 06:13 PM

いや~私たぶん尋常じゃない声だしたんだよ、なんて言ったかは覚えてないんだけど、すごい声だったんだと思う。でもそのテキパキさも私の動揺につながったの。ああやっぱりこれってただならぬ事態なんだって思っちゃった。結果的には感謝しています。一人だったらすぐ冷やすとかそんなことさえもすぐにはできなかったと思うから・・・私、アホすぎて悲しい。

火傷って本当に痛いよね~。水から出すと「今そこに火がついてます!燃えてます!!」みたいに痛いし熱いしどうしたらいいかわからないよね~もう二度としたくないよ。小さな火傷や切り傷はしょっちゅうなんだけどさ、とにかくお茶には気をつけます。これからはある程度冷めてから持ち上げる事にするーーーー。

時間を戻して・・・それマジで願った、何度も。あと「これは夢です」とも思い込もうとがんばった。りょうこも気をつけてね、お子がいるとしなくちゃいけないことが多そうで大変そう。。だっこもできなくなっちゃうね。うちは子供がいなくて良かったってこの時ばかりは本当に思ったよ。悲しいかなホント。

カギさん・・・確かにそう言いそう。。。

Posted by: りょうこへ★ | October 19, 2007 at 07:20 PM

読んでるだけでも痛くて涙出そうでした・・・。
まゆりん、大丈夫?
手って、一番使うところでもあり、とっても繊細な部分で、
他のところよりも痛みを強く感じる気がするんだよね。

実は、私も手をヤケドしたことがあるの。
小学校の時のことだけど、今でも手の甲にヤケドの後があるよ。
そんなに大きな傷じゃないから、気にならないけどね。
理科の実験中だったんだけど、自分の不注意で電球にジュって(笑)
痛みを我慢してずっと水に右手をつけてたことを思い出したよ。

アトが残らなそうならよかったね。
おとうさんの優しさも心にグッときちゃいました。
早くまゆりんの手がよくなりますように。

Posted by: こっこ | October 20, 2007 at 01:41 AM

こっこ~、マユりん何度も「跡にならなくてよかった」なんて書いてゴメンー。こっこは小さい時に火傷しちゃったんだね。。痛かったでしょう~かわいそう、ホントごめん。

私、まだ大森に勤めている時ジョリちゃんとバイクに乗っていてちょっとしたことで足を大火傷しちゃって会社3週間休んだんの覚えてる?その時の火傷はランク4だったから今でもその跡はしっかり残っててそれがちょっとショックだったの。それで今回の火傷もああなるのかなぁって思ったんだ~まだ痛いとき。

でも今回はもうすっかりよくなって昨日は久しぶりにお料理しました!洗い物もしました!けっこう長かったようで早かった回復までに。

コメントありがとう!こっこもお料理の時など火傷気をつけてね!
手ってホントなんであんなに痛いんだろうね。ブルブルガクガク震えてたよ。心臓がそこにあるかと思ったくらい(笑)。

Posted by: こっこへ★ | October 20, 2007 at 12:24 PM

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